皆さんこんにちは。
久々に…ポン菓子を作りました。
今回は、完全にプライベートな用事として。
これ、美味しいんですよね。
お年寄りから子供まで、みんな大好き、昔ながらのお菓子です。
実を言いますと、以前、ポン菓子を製造、販売していたことがあります。
この記事を読んでほしい人
・自給自足に挑戦したいけど、現金収入の手段が無いんじゃないかと心配な人
・ポン菓子作りに興味がある人
・単に自給自足の暮らしに興味がある人
突然ですが、自給自足にチャレンジしたいと思っている、そこのあなた。
おそらく1番目か2番目に気になっているのが、現金収入についてのことではないでしょうか。
これは非常に重要なテーマですので、また改めて記事にしますが、
今日は そのほんの一部を紹介しましょう。
田舎は都会に比べて、仕事が少ないんじゃないかな
そんなイメージありますよね。
うん、確かに所謂一般的な仕事については そうかも知れません。
でもね、意外! と思うかもしれませんが、田舎って 結構ニッチなところで 現金を得る手段 あるんですよ。
今回紹介するコイツもその一つ。
現金を得るために その1
といったところです…
そんな事でチョコっと小遣い稼いでも、どうせ食っていけないでしょ。
と 侮らないで下さい。
例えば糸、紐、ロープなどを思い浮かべて下さい。
ひとつひとつの糸は細くても、それを撚り集めれば、太く、強くなるでしょう?
細い収入でも、多く持てばいいんです。
ね、単純な話でしょ?
ここからはあくまでも仮定の話です。
あなたが半年間頑張った末 仮にものすご~くうまく育って、
1年間 例えば夫婦で食べても、とても食べきれない量のお米を収穫できたとします。 仮に、ね。
で、売りたい となった場合…
それ、どうします?
そのまま米で売りますか?
私なら、加工して売ります。
理由は簡単。
美味しく加工して、付加価値をつけて売った方が、ずっと高く売れるからです。
米が値上がりして大変! なんて騒がれている昨今ですが、ちょっと待って下さい。
売る側からしたら、今までが不当に安すぎただけなんです。
尤もこれは、皆さん消費者が悪い訳ではありません。
政府の無能ぶりが原因です。
おっと、この話は非常~に長くなる可能性が高いので、ここでは割愛します。 苦笑
兎に角、理想論だけでは食っていけませんからね。
ここは、しぶとくいきましょう!
お米の加工食品で稼ぐ て話に戻ります。
さて、お米の加工食品といっても、それはもう 沢山あります。
食品なので、衛生面に特に気を遣うのは当然です。日持ちの問題もあります。
加工に必要な設備の問題も。
それにあらゆるコストの問題。
作るモノによっては認可もややこしそうです。
モグリでやっては、後が面倒ですからね。そもそも、素人が手出しして、商品レベルに美味しく仕上げれる食品って…?
それら全ての問題を、割と高いレベルで解決出来てしまうものがあるんです。
そう、ジャジャーン それがポン菓子です 笑
味は心配いりません。
試行錯誤して努力したら、必ず美味しくなりますよ。
一番重要なのは、絡める砂糖蜜の炊き具合と混ぜるタイミングです。
我が家ではココ、奥さんにお任せしておりました。
もっと言うと…いや、ここから先は企業秘密にしときましょう 笑
で、これが皆に好評で、結構喜ばれるんです。

年寄りは 「懐かしい~」
若い人は 「初めてみました」
子供は 「おもしろ~い」
大好評 ということは…
そうです、良く売れます。
バカにならない小遣いになるんです。
私たちも、まだ赤ちゃんだった長男を連れて、あちこち行ったなぁ。
・新宮の商店街に毎月お邪魔して朝市で実演販売したり
・道の駅をはじめ、知り合いのお店に置かせて頂いたり
・各地のイベントにお呼ばれして行っては実演したり
・1発いくらで賃加工したり…
いろんな思い出があります。
子供たちがとっても喜んでくれて、嬉しかったな〜。
実演すると、子供がワーと群がって来るんですよ。
必要なもの
・ポン菓子機

機械は当時でも新品だと30万円はしました。
勿論 私は中古で入手しました。
・LPガスボンベ
・車のバッテリー
・携帯ガスコンロ
・桶とか小物類
・原材料
原材料は穀物と、砂糖くらいです。
とてもシンプル。
私が商品化した種類は 白米、玄米、小麦、大豆、それからポップコーンやマカロニなど。
お米と小麦は私が無農薬で栽培したものです。
※以前「農作物は基本的に換金しない」と言いましたが、これは例外です。
他の原材料は、無農薬で大量&安定供給が難しいので、仕入れていました。
ポン菓子作りの行程
1 鋳物の窯には、米で最大一升三合入ります。
2 それを密閉し 火で焙って窯の内圧を上げます。
3 その際、内容物が焦げないように カーバッテリーで窯を回転させておきます。
4 同時に、のちに絡める砂糖蜜を別途 炊きます。
5 最後にドーンとした時の気圧差で、中身が膨れます。
6 ドンしたものに炊きあがった砂糖蜜を絡めて出来上がり!
膨らみ方は穀物によって異なります。
米が最大で 10倍以上になります。
乾き具合にもよります。
掛ける圧力も穀物によって異なります。
例えば、米だと10気圧まで上げるので、万が一暴発したら、かなり危険なレベルです。
圧の上がり過ぎには十分注意が必要です。
正確な内圧を計るために、圧力計の掃除も不可欠です。
さぁ、これで一先ずポン菓子は出来ます。
周りの皆さんに食べて楽しんでもらいましょう。
でも、もし更に これを商品化してお店に並べたい と言うのであれば、やるべきことはまだ沢山あります。
商品化への道
- 容量、値段設定
- 入れる袋の大きさ、形、材質の検討。
- 表裏各ラベルの作成
- 飾りのデザイン…etc
これらをひとつひとつ吟味して決定していかねばなりません。
勿論、1回で上手くいくことはないですから、試してみて、随時修正が必要です。
今でいう、PDCAサイクル ってやつで徐々に完成に近づけていきます。(もう古いか…)
いざ、商品ができても、まだ終わりじゃないですよ。
今度はお店側との様々な交渉が必要です。
- スペースをお借りするための場所代
- POPの許可と内容
- 回収スパン…etc
それで得た収入は、勿論 事業所得として確定申告します。
実は以前 この事業を大きく広げるチャンスも過去にありました。
相手は全国でも超有名な、観光地のお土産スポットです。
でも、残念ながら条件がまるで合わなかったので、断りましたけどね。
平たく言うと、相手が 安~く買いたたこうとしたんです。
「大変申し訳ありませんが、今回はお断りさせて頂きます。」
口では丁重にそう言いました。
でも、その時の本心は…
『収益の大きさをチラつかせたら、誰でも言いなりになると思うなよ!
俺は、お前らの為に奴隷のようにポン菓子を作るためにこんな暮らしをしてるんじゃないぜ!』
そう思っていました。
皆さんも、儲け話には気を付けて下さい。
(金に目がくらんで、自分の生きたい道を踏み外さないように)
その後 いろいろあって、今はもう商売ではしていません。
やめた理由は、子育て、自給の暮らし、それにポン菓子…
3刀流の両立に限界を感じたからです。
(裏を返せば、それだけ良く売れたってことです。)
もっと規模を縮小して上手くやれば、多分継続出来たと思います。
でも、あの時は ポン菓子の袋詰めに追われて
夫婦共に、疲れ切っていたんですね。
子育てが終わって少し余裕が出来た今なら、またポン菓子屋をはじめれるんじゃないかって?
ええ、そりゃ出来ますよ。
でも今じゃない かなぁ。
今のところポン菓子を打つのは、大切な人へのプレゼントに、特別な時だけです。
今は、それよりももっと大切なことをしたいんです。
そう、これから新しい暮らしに挑戦しようとしているあなた達へ
いろいろ伝えたい事があるんです。
まぁ そんな訳で、結構な期間 ポン菓子作りは、我が家の家計を支えるのに一役買ってくれました。
今思えば 一から商品を作り上げていくのは、はじめての事ばかりで大変やったけど、
同時にとても面白かったですよ。
私は、何か新しい事をやる度に思うことがあります。
それは
・結局 何をやっても、大変だな ってこと。
・でも、同じ大変なら、たとえチョットでも、その中に楽しみを見出そう ってこと。
兎に角 挑戦して下さい。
ワクワクして下さい。
例え失敗しても、必ず得るものはあります。
得るものがあったなら、もうそれは失敗じゃありません。
今後益々 暮らし難くなるであろう世の中…
そんな中で 自給自足の暮らし いいと思いませんか?
今日ご紹介した方法は、ほんの一例に過ぎません。
工夫次第で、まだまだ小銭を稼ぐことは可能です。
少しずつご紹介していきますので お楽しみに。
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