今まで登場してきた
個性溢れる道具達。
皆さんは、どの道具に興味を持たれましたか?
え、特に興味なんて沸かなかったって…?
いやいや、そう言わずに
もう一度よく見てやって頂けないでしょうか。
それぞれ可愛い奴らなんですよ。
今回は、そんな一風変わった我が家の道具たちと、
それにまつわるエピソードなどを少々ご紹介させて下さい。
➡写真


この子は移住後間もない頃に 知人に頂いたものです。
納屋の奥深くに長年眠っていて、いつの間にかその存在すら忘れていたものを
最近 掘り出してきました。
20年くらい仕舞ってあったのに、まだ使える状態だった事に驚きました。
流石昭和! しぶと過ぎる!
お見逸れしました。
今後も活躍して下さい!
我が家の燻製作りは、以前は七輪と炭火でしていたんです。
それでも可能は可能なんですが、最近では使わなくなりました。
何故かというと、夫婦だけになったから… ってとこでしょうか。
…それだけでは、何のことやら分かりませんよね。
順を追って説明します。
先ず、炭火の管理=火力と温度の調整 を長時間 一定に保つのが大変なんです。
ちょっと目を離すと温度が下がり過ぎてたり、その逆だったり…

私がもっと炭を上手に使いこなせたら良いんでしょうけど、たまにしか使わないと やっぱり難しいです。
(火のコントロールはまぁまぁ得意なんやけどな〜)
で、そうなると当然、あまりそこから離れられないので、庭のそこら辺で何かしら仕事しながら
火の番をすることになります。
でも、どっちみち庭で半日過ごすんなら、もっと楽しんじゃえばいいんじゃね?
ってなるのは 極 自然な流れではないでしょうか?
という訳で、燻製作りそのものが、はじめから我が家ではひとつのイベントでした。
冬の家族行事の一つだったんです。
丁度 年末のお餅つきと同じ。
息子たちが居る日曜日とかに合わせて
「よし、今日はみんなで燻製作るでー!!」
という感じです 笑
もう皆さんご存じのとおり、燻製作りは手間のかかるものなので
家族で共同作業しながら、半日以上かけて レジャーとして作る、という具合でした。
だからとても楽しい1日を過ごせました。
手の空いた人が、桜の焚き物をナタでハツって自家製燻製チップを手作りしたり
➜これが得意だったのは次男でした。 そりゃ、上手いもんです。
で、長男は というと…割と写真を撮ってる事が多かったかな~
彼は撮るの上手なので、そのデータを貰っといたら、もっと綺麗な絵をお見せ出来たんですけどね。
あとは炭の世話をしたり、小まめに温度をチェックしたり
お肉をひっくり返したり…
そうこうしてるうちに、先に火が通ったチーズやウインナー、薄い肉なんかをツマんでみたり…

その度にその美味に、歓声が湧き上がり…
私はというと、昼間からビール片手にワイワイやってました。
私が一番、役に立ってなかったかも… 汗
いやー、懐かしい!
でも、息子たちも今は出て行ったことやし、
こと燻製作りだけに焦点をあてると、やはり温度管理は楽な方がいいですよね。
そんな訳で、今は灯油式コンロです。
➡写真
私はこのような道具をよく自分でこしらえます。
[自分の手で作り出すこと自体への喜び]

勿論それもありますが、ただそれだけではないんです。
そんな時、強く拘ってしまう 永遠のテーマが自分の中にふたつあります。
もう、皆さん 薄々勘付いておいででしょうが…
そう、
▶出来得る限り、今あるもので 何とかする。
≒ なるべくお金をかけないで作る。▶わざわざ綺麗に 格好よく仕上げようとしない。
この2つです
思うに、DIYを趣味にする人のうち、恐らく殆どの人が
[作品を綺麗に仕上げたい] そう思うはずです。
でも私は違う。
その事に時間とお金を使う気に、あんまりなれないんです。
だから燻製器も、こうなっちゃうんです。
断っておきますが、ワザとみすぼらしく作っている訳ではないので、誤解しないで下さいね。 笑
ただ、道具って見た目よりも、期待したとおりの機能を果たす事が最も重要ですよね?
実用的に使えてこその道具だと思います。
逆に そこさえクリアしてくれれば、見た目は全く気にしない。
そう思っているだけなんです。
まぁ、何処に拘るかは人それぞれ ということで。
ちょっとした病気だと思って、許してやって下さい。
そんな訳で、この子は歴代3代目です。
3代とも、一斗缶製です。
勿論 タダで貰って来たものです。


2.5階建て、7段の網が置けます。
底無しです。
扉 二つ装備しています。
(これも次男が手伝ってくれました。
あと ここの蝶番だけは購入しました 笑)
1代目は 扉もなく、単純な2階建てでした。
やがてその1階部分が錆と熱でボロボロになったので、そっくりスゲ替えたのが2代目。
更に改良に改良を重ねたのが、今の3代目です。
唐突ですが皆さん、テセウスの船 というギリシャ神話をご存じでしょうか?
ドラマじゃないですよ。
古~い船にまつわる、哲学のお話の方です。
丁度あんな感じで、もはやどの部分が1代目だったのか、私にも分りません 笑
ツギハギだらけです。
何だかアンドロイドっぽくて格好良いな、と思うのは私だけでしょうか?
近所のホームセンターで1番コスパ良かった網がこれでした。

これを真っ二つに切断、末端部をペンチで処理して計6枚。
最下部に入れるプレートは、壊れて捨てたトースターのトレイです。
今は亡きあの子の一部は、今もこうして活躍しています。
ステン棒は5mmくらいでしょうか。
これも適当にぶった切ってます。
持ち手 兼用です。
農業用の組み立て式籾乾燥機 というのがあるんですが、そいつに付いてた温度計です。
本体の出番はかなり少ないので、こいつばかり使ってます。
こやつは何代目か…忘れました。
やっぱり買ったものは、記憶が より曖昧です。
愛着の差でしょうか。
七輪といえば、ここらでひとつ 別の失敗談でも…
以前1度だけ失敗した事があると言いましたが、それは炭の世話をしてた時のことなんです。
我が家ではしばしば 炭の火力が弱まってきた時
炭を足したついでに、しばらく枝をもやして火力を高めたりしてたんです。
炭に着火を促しながら、庫内の温度を上げる意味も兼ねてね。
で、なんか臭いなーと思っていたら、あろうことか
知らずにシキビ(シキミ)の枝を燃やしてしまってたのです。
あれは猛毒で知られる木で、燃やしても特有の刺激臭が出るんですよ。
私は人一倍 刺激に敏感なようで、そういった刺激を舌にも感じてしまうこともシバシバあります。
で、そのかなり刺激の強い煙でしばらく焙ってしまったものだから、お肉の安全性が心配です。
そのくらい大丈夫かも知れない、とも思い 迷ったのですが、
結局その時は 家族の安全を優先して、 泣く泣く中止しました。
そんなこんなで、うちの道具達には
結構 愛着があるんです。
とどのつまり
永年 苦楽を共にした道具達って 可愛いですよね?
というお話でした。
今日も最後までお付き合い頂き、有り難うございました。
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