実を言うと私は、稲作りも野菜作りも下手クソです。
そう、自給自足の生活を25年以上もしているのに・・・です。
だから皆さんに自慢できるような作物が採れる事もそれほど多くはない。
けれど、これからは敢えて 失敗談も含めてお伝えしていこうと思います。
そんな私の記事を見て、
え、こんな程度でも食っていけるんだ
と 思ってくれる若い人がいたらいいな、と思うからです。
そう、この程度でも やり方次第では十分食っていけます。
私は奥さんと子供二人を養って、一人は私立大まで出してやりました。
勿論、莫大な財産なんて無いですよ 笑
前述の通り 体一つでこの暮らしをはじめました。
(あ、奥さんとふたりでだから 体ふたつか・・・)
もう一人の息子は進学を望まず、就職しました。
お金が有り余っている訳ではないけど、決してひもじい訳でもない、
それでいて、心豊かに、割と安らかな気持ちで今まで生きてきました。
その大きな理由のひとつは、”生きること”に対する不安や焦り が殆ど無いからだと思います。
自分の生き方が唯一最高! とは思いませんが、十分に幸せを感じています。
そんな暮らしの有り様を見て下さい。
そして様々な人生の選択肢の中で
こんな生き方もあるんだ
ということを知ってもらうことで、安心してくれる人が一人でもいたら幸いです。
という訳で、極最近の失敗談をひとつ・・・
実は先日、植えて間もない田んぼが鹿に入られました。
植えて2週間、草つきの1番草をしている途中の事です。
(草つきに関しては、こちらをご覧ください。 極簡単に解説しています。)
ただ、これは完全に私のミスです。
”もうそろそろしなくっちゃ”
と思いながら、鹿網をきちんと設置していなかったからです 汗
ね、ドジでしょう?
被害は、というと 大したことはありません。
ほんの数坪分、お試しで食われただけです。
彼ら鹿たちは、必ず初めはお試しで入ります。
で、チョコっと食って様子を見るんです。
シシの様に、一晩で1枚全滅!! なんてことはマズありません。
彼らも命懸けでしょうから、そりゃ 無理もないことだと思います。
シシだって、入る前に 何らかの兆候はあるでしょう。
でも、シシに入られたら 1発アウト! なんで怖いです。
鹿は その点 気が楽ですね。
で、今回は恐らく侵入初日に気づいたため、被害が少なかったんだと思います。
獣害対策で大事なことは、1発目の被害の後、如何に迅速に対処するかだと思っています。
完璧さよりもスピードが肝心です。
被害発生後、出来るだけ早く、如何に嫌がらせを一杯出来るか? がカギです 笑
(・・・って、早めに網を設置していたらこうはならなかったんでしょうけどね。
鹿用の網について
鹿網は田んぼの周りをぐるっと囲んであって 基本的に1年中、張りっ放しです。
- 資材1 鉄の支柱
支柱には主に鉄製の足場材を利用しています。
本来は✖字に広げて、足場の支柱間の筋交いに使う物です。
こいつの中古品を、地元の建材屋から一車いくらかで購入しました。
20年使って錆はきてますが、まだまだ利用可能です。
当時いくらで買ったかは覚えてないですが、これが一番コスパ良いと思います。
- 資材2 網
網は農協の鹿よけネット一択ですね。
丈夫で持ちがいいです。
ホームセンターで買ったものは、さっぱり持たなかったです。
ほんの数年で劣化してダメになりました。
- 資材3 竹、異形鉄筋
3mほどの長い支柱が要る部分には、鉄筋と竹を利用しています。
全て鉄筋にしたら手間が要らないのでしょうが、竹を使うのにも理由があります。
田んぼのすぐ裏に竹藪があり、誰も管理していません。
だから放っておくと増えすぎてエライ事になるんです。
で、毎年切りまくっているんですが、折角切ったら利用したいというのが人情じゃないですか?
それで毎年 傷んだ竹の支柱を交換しています。
その作業が遅れていて、今回 鹿に入られたって訳なんです。
何だか本末転倒ですよね。 ははは
。
上記は 鹿に入られて僅か4日後の様子です。
どう思います?
こんなに頼りなくて、本当にお米になるのか?
と思いますか?
さあ、どうでしょうね。
それは秋になってみないと分かりませんが、私は
すごい回復力やな~
と思いました。
植物の底力には、いつだって感服させられます。
その相手が 例え雑草であっても 同じです。
生きようとする執念を感じます。
取っても取っても生えてくる雑草たちに
敵ながら あっぱれ とすら思ってしまいます。
立場がたまたま違うから、この場では敵対している雑草たちも、
”一生懸命生きようとしている事には かわりないんだなぁ”
と思います。
”そんな生き物同士のやりとりの中に 自分も只いるだけなんだなぁ “ と。
時に 人は 自分たちと違うものを区別し、排除し 争いがちです。
宗教の違いで
人種の違いで
政治的意見の違いで
人間にとって有用かどうかの違いで・・・
”生きよう” としているのは おんなじはずなのに。
さぁ、今年は田んぼにどんなドラマが生まれるのでしょうか・・・
楽しみです。
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